- スタッフBlog
- ~スイス現代建築を巡る旅~ 4日目:バーゼル編・その1
~スイス現代建築を巡る旅~ 4日目:バーゼル編・その1
2011年8月16日スイスの旅も、4日目。今日は、現代建築オンパレードの建築都市、バーゼルを訪れます。
今日一日で、
・ヘルツォーク&ド・ムーロン設計のシャウラガー美術館(2003竣工)、
同じくシグナルボックス(1994)
・レンゾピアノ設計のバイエラー財団美術館(1997)
・ヴィトラデザインミュージアム を巡ります。
まずは、シャウラガー美術館へ
シャウラガーとは、ドイツ語で、シャウ=見る ラガー=倉庫 という意味で、美術館を収蔵機能に特化させた倉庫として取り扱い、研究者や鑑賞者は倉庫の中をさまよい歩くというコンセプトでつくられているそうです。ファサードに人間の眼を意図した巨大な2つのスクリーンがあって、シンメトリーの美しさを感じました。また見る角度によって、全く違う表情をみせてくれました。近くに行って、その外壁に手で触れてみると、ごつごつとした土?石?の塊で固められていました。残念ながら、この日は一般公開の日ではなく、残念ながら中には入れませんでしたが、360度外からじっくり見て、触れることができましたので満足しました。
次に向かったのは、シグナルボックス。シグナルボックスは、鉄道用の信号舎で、鉄道が何本もひしめく場所に、仁王立ちしているかのように堂々と建っています。ファサードは、横長の細長い銅版を巻いてあるようなデザインで、ところどころに膨らみをもたせた部分もあり、見る角度や、時間帯によってもその表情は大きく異なります。非常口?の右横に描かれた鳥さんの絵がさりげなくてかわいかったです。
次は、建築ももちろんですが、アートに触れれる、バイエラー財団美術館へ向かいました。ちょうど、アルプスの画家セガンティーニの絵画が公開されていて、まさに胸が高鳴りました!!セガンティーニは分割法という技法(澄んだアルプスの空気感を表現するために色を混ぜ合わせず純色のみで絵筆のタッチが分割された細い線を並べたように塗り重ねる技法)で素朴な農民たちの生活を描きました。どの絵画もアルプスの雄大な景色の中にも、今にも人物や動物たちが動き出してくるようなそんな静と動が同時に感じられました。さらにどの絵画も、自然光のみで照らされていて、やさしい空間の中でも躍動感溢れる印象を受けることができました。外観は、まさに自然と芸術が一体となって、空中に浮かんでいるかのように見える乳白色のガラス屋根が特徴的でした。外壁は赤褐色の石積みで目地材にも同色の砂が使われていて、屋根を通過する光が外壁に落ちる影も綺麗でした。
そして、次は建築と、家具の総合ミュージアム、ヴィトラデザインミュージアムへ!! by miya
コメントする