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9月定例会「金沢東山界隈・町屋歩き」
2014年9月17日今回は、講師に歴史的建造物修復士である、むとう設計の武藤先生をお迎えし町家の改修に関わるエピソードや街並みについてお話を伺いながら東山界隈を散策しました。
まずは東山にある「ギャラリー椋」にICCトヤマとIICAが集合。
ギャラリー椋は、材木商を営んでいた商家を改修し、ギャラリー、カフェとして使われています。
明治30年の建物で、道路拡幅により一度曳屋をしているとのこと。とても120年前の建物とは思えないほどの落ち着いた佇まいです。改修では、残せるものはできるだけ残す。120年前から使われている畳や、金箔が貼られた地袋には、大変驚かされました。
東山を歩きながら現在、町家改修中の現場を見せて頂きました。
以前に改修されたお味噌屋さん。
今回はIICAと合同なので、IICAの会員さんとも話を弾ませながら東山を散策しました。
東山の裏通りにある、町家造りのイタリアンやフレンチのお店を発見。IICAの方に、「ここすごく美味しいのよ♪」と教えていただき、他にも美味しい親子丼のお店や和菓子のお店など、IICAの会員さんからたくさんのグルメ情報をいただきました。
「ひがしやま休憩館」を見学をした後、お昼のランチは、大正時代の銀行を改装したお店「とどろき亭」でフレンチをいただきました。
ここでは、白ワインもいただきながら武藤先生とIICAの会員さんとの懇親を深めながら午後のスケジュールに向けお腹を満たしました。
午後からの1時間ほどの自由時間を利用して、武藤先生と一緒に東山の近くにある「柳宗理記念デザイン研究所」へ。
今年の3月にオープンした施設で、この施設を知らなかった会員の方も多く、柳宗理の代表作「バタフライスツール」をはじめ優れた作品が展示されていました。(金沢市尾張町2-12-1╱入場無料)
主計町茶屋街の「暗がり坂」を歩きます。
今回の町家歩きの最後は、主計町の浅野川に面したところにある「土家」さんへ。
大正5年に建てられたお茶屋さん「つちや」で、平成20年の浅野川氾濫で床上浸水しその後空家になっていましたが、平成22年に修復改装され、現在はゆったりと時間をすごせるカフェを営まれております。
当初の間取りを基本として復原され、2階座敷の鮮やかな壁の色は、塗り重ねられた壁の下に残っていた当初の朱色を再現したものです。店内は、三味線棚がそのまま残されていたり、しつらえもとても繊細です。素敵なご夫婦にいれていただいたお茶と茶菓子をゆっくりといただきました。
今回の町家歩きでは、武藤先生に解説をいただきながら歩き、久しぶりに東山を訪れ、前とは違った風景に驚かれ再発見をされた方や近くにこんな素敵な場所があったんだと感じた方、昔の建物の良さを改めて感じられた方、参加者各々がいろいろなことを感じていただけた1日だったと思います。IICAさんとの交流も深まり、また合同企画で何かやりたいですねと話も弾んでいました。
金沢再発見。皆さんもぜひ訪ねてみて下さい。
(by kikuno)
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