令和元年 分科会 『和に親しむ』
日 時 | 令和元年9月25日(水) 令和元年10月2日(水) |
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場 所 | 第1回目会場 : 小泉家 第2回目会場 : ウイングウイング6F |
参加人数 | 第1回目会場 : 11名 第2回目会場 : 14名 |
分科会
身近にあるお茶や和菓子を勉強する分科会を催しました。
第1回目は、高岡市にある重要伝統建築物である築130年の小泉家奥座敷にて行いました。
講師は、裏千家小泉社中三代目 小泉宋昇氏さんです。
茶席におけるしきたりの背景や文化についての座学をしていただきました。
挨拶ひとつ、お茶碗の拝見の仕方、座布団の使い方すべてに理由がありました。
全てのおはなしに「へぇ」と感心する声があがりました。
私たちが良く知っているお茶は「薄茶」というもので、それ以外に「濃茶」があります。
お茶の世界では、「濃茶」を美味しくいただくことが重要で、そのために懐石料理やお酒を飲んで準備をするそうです。
濃茶の茶葉は、100グラム数千円という高級なものですが、飲ませていただきました。
普段とは違う濃厚なお茶でしたが、とても美味しい味でした。
第2回目は、ウイングウイング6Fのオープンキッチンで行いました。
創業140年の和菓子店「井上菓子舗」の井上ゆかりさんを講師にお迎えしました。
練り切りは風流で優美な見た目のため宴席やおもてなしに重宝されてきました。
自然や季節を感じられるよう、または有名な和歌にちなむ等、ハレの日を飾るため感性を刺激するように、美しく作られていると教えていただきました。
年末には、皇室の歌会始の題にちなみ「お題菓子」が作られるそうです。
今年の「お題菓子」をみてお題を考えましたが、難しくて誰も正解にたどり着けませんでした。
色々と教えていただき、和菓子屋さんを見るのが楽しくなりそうでした。
座学の後は、実際に練りきりを作りました。
餡に触れる時間が長いと手の熱が移るので、手際よく作らなければいけません。
菊の花の練切りでは、均等に線を刻み花弁を作ります。
鹿の子では、小豆などを中心から時計回りに、美しく配置します。
きんとんでは、そぼろにした餡を箸にすくうように付け、差し込んでいきます。
先生のように綺麗に出来なくても無心に楽しく作業できました。
素敵なお菓子が作れて、大いに満足した日になりました。
( 林・大石 記 )