ICCトヤマの活動

平成28年 11月 定例会 『インダストリアルデザイン』

日 時 平成28年11月22日(火)
場 所 高岡市 二上工場内
アフターセミナー : ふく富
参加人数 16名
アフターセミナー : 10名(講師2名含む)
全体写真

セミナー

工場見学、ショールームの見学、大治さんのお話を伺いました

■工場見学
鋳造の工程をみせていただきました。二上では「生砂」による生型法で鋳造しています。

1100度で溶解した金属を手作業で砂型にいれる作業をみせていただきました。工場内は、水蒸気と金属の煙とで真っ白でした。高熱とファンの回る音の中での真剣な作業は、昔と変らず男性職人によるものだそうです。砂型から取り出した鋳物は、やすりやペーパー等を使いひとつずつ仕上げていきます。すべての工程が真面目な「手作業」で支えられていました。
また、かつて二上の屋台骨であった「輪灯(りんとう)」は仏壇の装飾的な照明で、繊細な造作と鏡面仕上げも素晴らしい職人技でした。

■ショールーム見学
9月にできたばかりのショールームでは、FUTAGAMIの製品を実際に使うようにしつらいが してあります。ドアノブに始まり、食卓を模した大きなテーブルにカトラリー、ペンダントランプやスイッチ、文具等すべての製品を手に取ることができました。二上社長、大治さんに直接製品の説明をうかがうことが出来ました。

■大治さんのお話
デザイナーの大治将典さんは、手工業を「中量生産」することの意義に気づいたそうです。過度にやりすぎない事は、『生産者』『消費者』『伝え手』のあるべき姿に近づくというお考えで、それはまさに、FUTAGAMIの製品の成功につながっていました。

セミナーの様子

アフターセミナー

車で、5・6分のところにある「ふく富」に移動しました。座敷にテーブルと椅子があり法事のような雰囲気でしたが、お食事は十分でした。天麩羅、お刺身なども美味しく、完食するときにはお腹がくるしくなる程でした。
少人数(10名)の参加でしたが、大治さんは明るくお話も上手で気さくにデザイン談義を続けてくださいました。新会員も、古参の会員もそれぞれ興味深く楽しくお話ができました。

( 林・高野 記 )