ICCトヤマの活動

平成26年 2月 定例会『高齢者ならびに障害者のための住宅改修セミナー』
~よりよい生活支援のために~

日 時 平成26年2月12日(水)
場 所 サンシップとやま 研修室703号室 および モデルルーム
( アフターセミナー : 蕎麦処「よつの葉」)
参加人数 23名 ( アフターセミナー : 12名 )
セミナーの様子

セミナー

今回は、講師に「地域リハビリ支援室・タムラ」の田村茂氏をお迎えして、多くの経験を通して得られた住宅改修のポイントを講義とモデルルームの見学をセットにしたかたちで、たっぷりと教えていただきました。

講義では、介護保険における福祉用具のレンタルおよび販売について、多くの人に共通する基本的住宅改修のポイント、一般高齢者の身体の特性、疾病による身体の特性など、貴重な内容をたくさん教えていただきました。

例えば、パーキンソン病やALSなど、病名くらいは聞いたことがあるものの、その症状や進行具合については、わからないことが多く、病気によって対応の仕方が大きく違ってくることを知って、目からうろこでした。
中でも、パーキンソン病の場合は、まだぐ動作は得意で、床に線をひいて、それをまだぐようにすると、歩きやすいと知り、驚きました。

ただ、症状や進行具合は個人差もあり、病名を聞いて、「これはこう!」と決めつけず、その人にあった対応をしていくことが重要だということも教えていただきました。

さらに、これまでの施工例を大変わかりやすく紹介していただきました。
使いにくさや無駄を検討して、取り付け直した手すりについてや、できることを活かして工夫した内容など、
経験値でしか得られない貴重な知識をたくさん教えていただきました。
中でも、手すりの位置については、設備機器メーカーの取説通りでは意味をなさない場合が多く、これについても、実際に作業をしていただき、その人に合った場所に必要なものを取り付けることが重要だと教えていただきました。

セミナーの様子

そして、モデルルームへ移動して、実際に現場で使われている設備や器具を見学しました。
ここでは、サンシップとやまの方にもご協力いただきました。
同じ用途のものでも、高齢者および障害者の方が自分で使いやすいように設計されているものと、介助する側が使いやすいように設計されているものがあり、なるほどな!と思いました。誰がどんな作業をするのかを把握して、選んでいく必要があると感じました。また、実際に体験していただいて、使いやすい方法を選択していくのがベストであり、そういう場として、このモデルルームを積極的に活用していきたいと思いました。

アフターセミナー

セミナーの様子アフターはサンシップとやまのすぐ近く。「よつの葉」さんにて蕎麦会席をいただきました。
マスターが自ら獲ってこられた魚介類を中心にした前菜の盛り合わせに、京都から取り寄せた白味噌と生麩の汁物、そして、手打ち蕎麦。こだわりの品々で、とても美味しくいただきました。
福祉関係のお話に加え、連日行われている冬季オリンピックの話にも花が咲き、和やかなムードでお開きとなりました。

( 岩泉 記 )