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インテリアコーディネーターとは

インテリアイメージのプランニング

1. ヒアリング3. インテリアエレメントの提案

インテリアイメージのプランニング

具体的にイメージを計画し表現します。

インテリアコーディネーターは、ヒアリングから浮かび上がったそこに住む人の暮らしと、スペース、予算、気候風土などを考え合わせ、インテリア計画を立てていきます。

その際、インテリアコーディネーターはイメージプランボードというものを作成します。イメージプランボードとは提案内容のイメージをお客様に見ていただくためのものです。絵や写真・ファブリック・壁紙・床材などのサンプルを使ってお客様のイメージに合う色見本などをコラージュしたり、部分的に平面図・パースに色をつけ添付したり、文章を添える場合などもあります。

言葉だけで説明しても、人によって言葉から浮かぶイメージはそれぞれです。イメージボードがあると打ち合わせも具体的になります。

コーディネーターが計画するものには次のような種類があります。これらをそのときのお客様の要望やケースに応じて選択し、提案します。

a. 間取り計画

間取り計画

住まいを機能的に構成する間取りを考えます。

間取り計画の最初は、まずスペースを、食堂や居間などの「パブリックスペース」、寝室や勉強部屋などの「プライベートスペース」、台所や浴室などの「水まわり」に分けることから始めます。そして、「動線計画」「収納計画」を立て間取りを決めていきます。

(動線計画)

玄関から居間へ、居間から食堂へ、食堂から台所へ、台所から各自の部屋へなど、考えられるさまざまな動線(人間が動く経路)を想定し、できるだけスムーズに各部屋に行くことができるよう計画します。

(収納計画)

収納計画

収納スペースは多くの容量をとるため、上手に空間を利用した収納計画を考えます。 あとで収納家具を置くスペースがない、持ち物が収まりきらないということがないよう、間取り計画の時点からどこにどれだけの収納スペースを確保するか計画しておきます。

( 写真提供 : クリエイト・マリ 様 )

b. 設備計画

室内環境の安全・健康・利便・快適性を満たす設備を考えます。

生活に必要な室内環境を整えるためには、水道や電気・ガスを使う設備が必要です。複雑な施工を要する住宅設備(コンセントや給湯器、浄化槽など)と、お客様が使用するインテリア機器(エアコン、洗濯機、冷蔵庫など)を、どこにどのように設置するかを計画します。

c. 配灯計画

安全で快適な明るさを確保する照明器具を選び、配置を計画します。

照明器具を、デザインやどこにどの機能が必要かを検討し選びます。また、用途や使う人の年齢やスペースによって必要な明るさが違うことを考慮しながら家全体の照明を計画します。

d. 窓装計画

機能性と装飾性を満たしたウィンドウトリートメントを計画します。

窓装計画

装飾といえば以前はカーテンのことでしたが、今はカーテン以外の種類も増えたため総称する言葉として「ウィンドウトリートメント」という呼び方がされるようになりました。

窓装計画

多くの製品のなかから適切なものを選ぶため、機能的な役割(遮蔽、遮光、遮視、調光、省エネ)、装飾的な役割(色・柔らかさ、スタイル、フォーカルポイント、外へのアピール)、必要性能・条件(イージーケア、防炎性、省スペース)から、優先順位を決め、窓の形やサイズを把握し計画します。

( 写真提供 : イフ富山店 様 )

e. 家具計画

生活場面に合った家具を選び、配置を考えます。

インテリアコーディネートのなかで家具計画を立てるときは、「生活場面を先に決めて、それに合った家具と空間を考える」場合と、それとは逆に「すでに決まっているお気に入りの家具に合わせて、インテリアスタイルやテーマカラーを決める」場合があります。

いずれにしても、家具計画を立てるときはサイズがとても重要になります。例えば椅子ひとつをとっても、座る人間のサイズはもちろん、立ったり座ったりするのに必要な空間のサイズ、椅子の後ろを別の人が通るときに必要な空間のサイズなど、さまざまなサイズを考えなければなりません。

どんなサイズの家具をどのように配置すれば効果的で使いやすいか考えます。

f. 色彩計画

色彩計画

( 写真提供 : I.C workshop At Ease 様 )

色彩の見え方(生理的効果)と色彩の感じ方(心理的効果)を考え、 色彩計画を立てます。

色は光によって見え方が変わってきます。また、その色を使う面積や組み合わせによる対比などによっても見え方は違います。これらのことを色彩の生理的効果といいます。

色彩計画

一方、温かく陽気に見える色と冷たく冷静に見える色があるように、色は人に大きな心理的効果を与えます。これらのことや個々の好み、家全体の調和などを考え合わせ、色彩計画を立てていきます。

 

1. ヒアリング3. インテリアエレメントの提案