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分科会 『金継ぎ』に魅せられて
2022年9月12日この度、分科会では"『金継ぎ』に魅せられて"と題して、古くから日本にある『金継ぎ』という修復技法を学びたいと思います。この修復技法では、割れや欠け・ひびなどの陶磁器の破損を天然漆で接着し、 その部分を金属粉で装飾して仕上げます。壊れた器の割れ目や傷をあえて生かして見せる金継ぎは、継ぎ目が新たな模様のようになり、あらたに愛着ある器に生まれ変わります。
茶の湯の文化の盛んな15世紀室町時代に、金継ぎが流行ったといわれています。当時の茶器は今よりも大変に高価で希少なものでしたので金継ぎをして直し、長く、より芸術的に美しく茶器を後世に残していったようです。
高岡市で創業150年、6代にわたり仏壇店を営む「京田仏壇工房」の京田充弘(きょうでんみつひろ)さんに、漆の扱い方や金継ぎについて教えていただきます。西洋の修復方法や、現在のSDGsとも違う日本古来の金継ぎにおける精神や歴史についてもお話いただく予定です。
場所は、高岡市金屋町の大寺幸八郎商店の『大寺ハウス』にて3回のスケジュールで行います。こちらは、1986年に鋳物工場としてはじまり、今も江戸の風情がのこる店舗兼カフェ&ギャラリーとして開放されています。
記
■講師プロフィール
京田充弘 氏 1975年高岡市生まれ。創業150年の「京田仏壇工房」6代目。
仏壇製造・寺院仏閣の修繕における漆塗りや金箔押しを専門とする。高岡地域文化財等
修理協会においては曳山等の文化財修理にも携わるなど、多岐にわたって活躍している。
■日 時 1回目 令和4年 10月 1日(土)9:30~12:30
作業 「割れた面に漆を塗り乾かす」 & 漆についての講義
2回目 令和4年 10月 15日(土)9:30~12:30
作業 「表面を削り整え、漆を塗る」 & 金継ぎについての講義
3回目 令和4年 10月 29日(土)9:30~12:30
作業 「仕上げに漆を塗り、金属粉で装飾」
昼食会 茶寮『和香(にこか)』にて
12:45~14:00
※分科会の内容上、3回のレッスン全てに参加くださいますようお願いします。
■場 所 大寺ハウス 高岡市金屋町7 0766―25―1911
■定 員 10名 (最少催行人数は5名です)
■参 加 費 14,000円(3回目のレッスン後のランチ代を含む)
昼食会に参加できない方は、事前にお知らせください。
■申込締切 9月10日(土)
■注意事項 個人差はありますが漆にかぶれることがございます。
漆のかぶれに関しての医療保障は負いかねますのでご了承ください。
■持 ち 物 ①エプロン
②割れ、欠けのある器(20センチくらいまで)を数点おもちください。
そのなかで、金継ぎに向くものを講師先生と相談し作業に取組みます。
※なお、装飾に金粉を希望の方は料金別途必要となります、ご了承ください。
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