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北欧デザインに触れる旅~フィンランド3日目②~
2013年3月 3日ミュールマキ教会を後にし、アアルトのアトリエへ。
ヘルシンキの郊外の閑静な住宅街の中にアトリエはありました。
道路側から見る外観は、とてもシンプル。
白くレンガを塗装した壁。連なる窓。
北欧は、どの建物も窓の配置がとても綺麗です。
もちろん、窓から覗く室内のインテリアもとても素敵。
さて、好奇心いっぱいで中へ・・・
エントランスの横にある小さな部屋の窓。
斜めに3つの窓が並びます。ほどよい光の取り込み方です。
公開されている2階の製図室へ。
スタッフの仕事場。緩やかな勾配天井でハイサイドライトが事務所いっぱいに光を届け、のびやかな空間です。
アアルトの数々の作品の図面や模型などが保管されています。
仕事場の雰囲気もとても大切だということを感じました。
プレゼンミーティングルーム。
奥の傾斜部分は、自然光を取り込んだ図面の掲示場所。
アアルトとスタッフのミーティングの様子が目に浮かびます。
図面棚には、びっしりと図面が入った箱が並んでいます。
アアルトのアトリエはL字型の平面プラン。
隣のアアルトのアトリエへ。
高い天井。丸いトップライト。窓からは扇形の中庭が見えます。
中庭に面する壁は、緩やかに曲線になっていて、
アアルトらしさがいっぱい詰まった空間です。
コート掛けもデザイン性の高いもの。
所々に「CHAIR69」や「STOOL60」が置かれています。
中庭。イタリアの円形劇場を思わせます。
アアルトはハネムーンでイタリアを訪れています。そこでアアルトは地中海文化に興味を持ち、生涯に渡って影響を受けたと言われています。この中庭もその中から生み出されたものでしょう。
アアルトのアトリエを見学した後は、いったん昼食へ。
美味しいビールで乾杯~
お腹もいっぱいになり、次はアアルトの自邸へ。
こちらの外観もシンプル。築約80年とは思えないモダンなデザインです。
アアルトは庭側に家の顔を持つことを主眼としていたので、無機質な道路側のファザードに比べると庭側のファザードは変化に富んでいます。
まずは、アトリエ部分。2層吹抜けになっている。コーナーの窓からは美しい外の景色がうかがえる。
このアトリエは、後にスタッフの増加に伴い手狭になり、自邸から徒歩圏内に「アアルトのアトリエ」を新設することになります。
アトリエ部分と住居部分との境は引き戸で仕切られており、2段ほど段差があります。
リビングには大きな窓ガラスがあり、外の景色が飛び込んできます。
フィンランド1日目に見学したマイレア邸にどこか似たところがありますね。
外の景色を惜しみなく室内に採り込む設計。こんな設計をしてみたいです。
ダイニング。ここもふんだんに外の景色を取り込んでいます。 引き戸の食器棚は、日本を意識した様子がうかがえます。
右の写真は、キッチンです。チェックのカーテンが可愛い。
【2F寝室】 【子供部屋】 【2Fホールリビング】
2Fの各部屋にはアアルトのデザインした家具が置かれています。
どの部屋もとても心地の良い仕上りにです。
【2Fテラス】 【テラスから屋根に上るはしごとテラスの照明】
本当に約80年経っているとは思えないアアルトの自邸でした。
古さを全く感じさせないデザイン。最大限に考え、生み出されたプラン、デザインは時を感じさせないのでしょう。
この後は、マリメッコのアウトレットへ。
マリメッコ柄があふれる店内をあちらこちらへ。
いったんホテルにもどり、今度は電車に乗ってイッタラのアウトレットへGO!
日本の約半額ぐらいなので、たくさん購入してしまいました~。
・・・といっても食器は重いので、持って帰れる分だけですけどね。。。
さて、明日で北欧旅行は最終日です。
(kiku 記)
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